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高地トレーニングとはなんぞや

皆さん高地トレーニングというものをご存じでしょうか?

 

代表的なものでマラソンがあげられると思いますが、競泳でもトップ選手を中心として高地トレーニングを行っております。

 

日本でも2019年10月に国内初長野県に高地トレーニング用の競泳プール(標高1750m)が完成しました。

 

それまではアメリカやメキシコ等海外で行うのが主流でしたが、国内でも施設ができたことで、少し身近に感じられるようになりましたね。

 

今回はこの高地トレーニングをざっくり解説していきたいと思います。

 

高地トレーニングをすると何がいいのか?

 持久力向上を目的とする

マラソンや競泳などでは心肺機能というものが大事になってきます。

 

マラソンでは42.195㌔走り切る体力、競泳でもラストまで粘れるようにするなど、そこの部分においての強化は必須です。

 

また運動強度を上げても呼吸が乱れない=疲れづらい身体を作っていくために負荷をかけていく必要があります。

 

今は聞かないですが、昔はマスクをしてマラソンをするトレーニングもありました(自分だけ?)

要は普段より呼吸をしづらい状況を作って負荷をかけていくという考えです。

 

こういった部分の強化を効率よくできるのが、高地トレーニングです。

 

 高地では平地より酸素が少ない

よく言われる空気が薄い状態です。

 

登山をすると標高が高くなるにつれて呼吸が辛くなってきますよね。その状態と同じです。

運動をすると息が上がっていくという事は身体の酸素が不足してきているという事になります。

 

平地より低酸素状態で生活・トレーニングをすることで血中のヘモグロビン濃度が高まり酸素運搬能力を高め、持久力向上を狙います。

 

ヘモグロビンとは呼吸により取り入れられた酸素と結びついて体内に運んでいく役割をするものです。

その為、平地にいる時と同じ生活・トレーニングをしていても高いトレーニング効果が得られます。

 

マラソンの強いケニアはもちろん体格的なものもあるでしょうが、当たり前のように高地で生活をしているところからきているのもその要因の一つではないでしょうか?

 

 高ければ高いほどいいわけではない

高地トレーニングは基本標高2000m~3000mで実施されるものです。

 

長野の施設は1750mの為『準高地』と言われています。

 

当たり前ですが高ければ高いほどいいわけではなく、

 

じゃあもっと高い所でやればいいじゃんと思うかもしれませんが、そうすると運動どころではなくなってしまいます。

 

実際日常生活を送っていくうえでは特に息苦しさを感じることはありません。

 

練習中も普段と同じ練習でしんどいと感じる人もいれば、そうでもない人もいるそうです。

 

 効果は人それぞれ

平地に戻ってくるとだんだん身体も平地に合わせて戻っていきます。

 

よく言われるのは平地に戻ってきて2週間くらいまで。

 

なので平地に戻ってきて、少し調整をしてレースに臨む感じでしょう。

 

なのでレース会場でちょっと前まで合宿してましたなんて選手も多いです。

 

萩野選手や大橋選手を筆頭とする競泳平井チームも3月末までスペインでの高地合宿中でしたが、コロナの影響で切り上げて帰ってきていますね。

 

どのトレーニングにも言える事ですが、反応は人それぞれなのでハマる人とただ疲労がたまって終わりなんて人も聞いたことがあります。

 

時間とお金がかかり、手軽にできるトレーニング法ではありませんので、競泳においてはまだまだデータが少ないのかな~とも思います。

 

一度やってみないと自分の身体がどう反応するのかも分かりません。

 

やはりそういうのを繰り返せるのはトップ選手くらいしかいないのが現状ですね。

 

 

やはりトライ&エラーの繰り返しで色々なトレーニング法が出てきています。

 

数年後にはビックリするような練習方法があるんだろうなぁ~と思っております。

 

 

全くの余談ですが調べてて初めて知ったのですが、

 

文面にも出てきていたトライアンドエラー(try and error)って和製英語なんだそうです!

 

正しくはトライアルアンドエラー(trial and error)ですって!

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勉強になりました(笑)