私は過去何百人の教え子を見送ってきました。
勉強を教えるではなく水泳コーチとしてです。
過去の卒業生には東大・早稲田・慶應などの偏差値の高い大学に行った選手、結構多いです。(水泳ではなく一般入試です。)
そこから大手企業・憧れの多い職種についている人ももちろんいます。
勉強している姿を見ているわけではありませんが、基本数年の付き合いになるので、考え方や性格が分かってきます。
その中で色々な違いを発見することができました。勉強を頑張っている人やその保護者に向けて参考になれば幸いです。
勉強は机に向かって勉強した時間をいかにたくさんとれるか!である
勉強のできる人はやはり勉強をたくさんしています。当たり前です。
もちろん勉強をしないでも頭の良い『天才』と呼ばれる人もいますが、ごくごく少数です。そして、その天才は正直一般人の参考にはなりません。
テレビなどでよく見る頭の良い人と同じことをしてても到底かなわないことがほとんどです。
ほとんどの人は地道に勉強をして知識をつけています。
最初は頭が悪くて当然。なぜなら勉強をして知識をつけていくものだから
自分の知識をつけていくにはボーっとしていては何も始まりません。地道に勉強をして知識をつけていく。
それがイコール大学や資格取得などの目標に結びついていく。
才能ではない。勉強した分だけ成績は上がる
頭の良い人とそうでない人の差は勉強しているか・していないかです。
勉強すればその分成績は上がっていくはずです。
ただ、どういう進め方をするか、どういう勉強法をするか、どうやって時間を確保するか等のスキル・テクニックの部分で差が出てくるところです。
ただ机に向かうだけじゃなく、その時間のうち何%集中できているか。
10時間机に向かっていたけど5時間はマンガを読んでいたなんてことはダメだというのは誰もが分かりますよね。時間だけで満足するのではなく、内容のある時間にしなければなりません。
ここまでは当たり前ですね。ここからが本題です。
頭がいい人とそうでない人の差
頭の良い人は勉強が嫌いだとしても『勉強が必要だ』という事は分かっている。
勉強好きはそう多くありません。ただ勉強のできる人は、勉強嫌いだったとしても今後の為に必要だと分かっています。
やらなければいけない理由が分かっているのです。その為嫌な勉強でも割り切って取り組むことができます。
一方そうでない人は、今が楽しければいい。と勉強する理由を考えようとしません。
頭の良い人は時間の使い方が上手
頭の良い人は時間の使い方が非常に上手です。特に『スキマ時間』
たとえ10分であっても何かしらの勉強グッズをもって何か行動をしています。
水泳でいうと、レースの合間・2部連の合間など少しの時間でもです。
しかし、それが積み重なると膨大な時間になります。
一方そうでない人はまとまった時間がないからやらないという結論にたどり着きやすいです。勉強を開始するスイッチが非常に硬くなっており、中々スタートできません。
他のおしゃべり・スマホをいじっている人には目もくれず、自分の目標の為に準備をしています。
その為切り替えも上手で、文武両道がしっかりできています。
競技成績が高い人も多い印象です。
頭の良い人は何を勉強しなければいけないか?がはっきりしている
手あたり次第勉強をするのではなく、その目標に向けて何をしなければいけないかがはっきりしています。
そこが分かれば計画も立てやすく、膨大すぎて途方に暮れることもありません。
非常に無駄が少ないです。
勉強ができる人は競技成績も下がりにくい
頭の良い人は受験が近いからといって休みます。というのが少ないです。それは日常の中に勉強時間を組み込むことができているため、『焦り』があまりありません。
練習を休むことなく、競技力向上の為に意識も向ける事ができます。
一方そうでない人はいよいよ本番が近づいてきた時に焦りだし、勉強一本にシフトしようとします。ここでの数か月は大きく、競技においても差が大きくなります。受験終了後周りとの差にやる気を無くしてしまって、そのまま辞めちゃうなんてこともあります。
勉強のできない人は『私勉強してないの~』という言葉を信じ安心している
よくテスト期間中にあるこの言葉ですが、鵜呑みにしてあの子もやってないなら安心だ!と仲間を見つけようとし、そして安心しています。
目先のテストの事ばかりを気にして、将来つながっているものまでイメージできていません。
基本的に言い訳みたいなものですから信用しないことです。
『あいつやってないんだ!俺はやっているぞ!』と自信を深められるように行動できるといいですね。
受験成功した人に聞いた長く勉強を続けるコツ
休憩・自分の好きなことができる時間を作る
多かったのは2時間勉強したら20分好きなことをする等、ギュウギュウ詰めにすることなく息抜きの時間もしっかりと作る事。
しかし、熱中しすぎて勉強時間に支障をきたさない様に短めに設定していました。
同じ仲間・ライバルがいる環境へ行く
例えば塾の自習室や図書館・カフェなどです。
家では他のものに意識がいってしまい集中しにくいので、みんなやっているから自分もやらなきゃ!という雰囲気のある場所に行っている人は多かったです。
『絶対あいつが帰るまで帰らない!』など勝手にライバルを作って勝負している人なんかもいました。
とりあえず机に座りペンを動かす
勉強をやりたくないときは何かと理由をつけて、やらないように自分の中で結論を出そうとします。
それを考える前に机に座り、問題を解く。
一度動き出してしまえば意外と流れに乗れるものです。
ラジオを聴く
このラジオが終わるまで勉強をする。と決めて勉強をしている人もいました。
次第に集中していくとラジオの内容が入らなくなり勉強に没頭できるそうです。
違う種類の勉強を交互にする
例えば暗記系と計算系など、ちょっと頭の使い方の違う勉強を交互にすると、気が紛れて進められるそうです。
成功後の自分・失敗した時の自分をイメージする
これは話を聞いていると意見が分かれて面白かったです。
片方は自分の志望校に合格し、楽しい生活をイメージすることでより頑張れるというもの。
一方もう片方は受験に失敗し絶望している自分をイメージし、こうなりたくない!と自分をより追い込むパターンです。
これは結構性格で別れました。
どちらにせよ先を見るという事で自分を奮い立たせていますね。
まとめ
・勉強はやはり勉強量がモノをいう
・目標に対して何をするべきかを把握する
・限られた時間無駄にしないように、スキマ時間をうまく活用する
・勉強を続ける為のテクニックを身につける
十人十色で色々な勉強パターンがありました。
しかし、そのパターンを確立するためにたくさん行動しなければなりません。
受験は人生を左右するイベントでもあります。後悔の無いようにしましょう。