水泳シーズンも本格的になってきました。
しかし、今のコロナの事情で学校水泳もできないところが多数。
海水浴場も今年は海開きしないところも多数あり、すこし寂しい感じですね。
さて、水泳を始めて1番の壁といえば『もぐる』ところだと思います。
すぐ潜れる子もいれば、もぐって嫌な思いをしたから(鼻に水が入った等)絶対もぐりたくないという子もいますね。
基本的にもぐるというのは低年齢の子が多いと思いますが、ここで失敗すると水が嫌いになってしまうのでできるだけ避けたいところですよね。
でも保護者の方は最初の方は色々な不安を抱えながら通わせている事と思います。
気持ち・技術両面から解説をしていけたらと思います。
今お子さんがもぐるところで苦戦している保護者の方の参考になれば幸いです。
もぐれない理由
話を聞いていると理由はいくつか出てきます。
・もぐるとどうなるか分からないから怖い
・もぐると鼻に水が入るから怖い
・もぐると息が苦しいから怖い
・もぐると水を飲むから怖い
当たり前ですが、基本的に何かに対して不安を覚えているため、もぐることをしたいと思わないのです。
最初は怖いものだと全く分からないので、すんなりとやると思います。
ただその後嫌な思いをすることで、やりたくなくなってしまうのです。
うちの子ども(当時1歳)もなんのこっちゃ分からない間にもぐらされていました(笑)
具体的に対処し恐怖心を取り除いていく
スイミングにひとりで参加できるような年齢(3歳頃~)になるとなんでもぐるのが嫌なのかはある程度コミュニケーションが取れるようになっていると思いますので、話しながら不安要素を取り除いていきます。
さっきのもぐれない理由をひとつずつ解決していきたいと思います。
もぐるとどうなるか分からないから怖い
これは子どもがまだ水に顔をつけるという事がどういうことか分からず恐怖心を抱いているパターンです。
このパターンはまさしく水に慣れるという事が必要になってきます。
具体的には
・水にアゴをつける
・水に耳をつける
・ほっぺたをつける
・口をつける
・顔を洗ってみる
・頭の上から水をかけてみる
等々、恐怖心を感じないところからとりかかっていきます。
これならお風呂でもできますね。しだいに顔をつけるなどレベルアップをしていきます。
いっそのこと保護者の方が持ってドボンともぐってみるのも一つの手段です。
意外と一発で大丈夫になったという子もいますし、鼻に入ったりと嫌な思いをして泣いちゃうこともありますが、『慣れ』なのでまた機嫌を見ながらチャレンジしてみてください。
もぐると鼻に水が入るから怖い
これも非常に多いパターンです。
この場合は『鼻から息をはく』という事を理解してもらう必要があります。
口での呼吸は理解しやすくても鼻からの呼吸というものは無意識な要素が多いので、今後水泳をやっていくにも大事な要素です。
スイミングでも、『口から息がはける』と『鼻から息がはける』というもので検定項目があったりします。
やり方は簡単です。
まずは口を閉じます。
そして『ん~~~~』と言ってみてください。
鼻から息が出ていませんか?
水面に鼻をちょこんとつけて『ん~~~』とやってみてください。
すると、水面から泡(ブクブク)が出ると思います。
それをもぐった時にやってみるようにしましょう。
注意ポイントは吐ききってしまうと次はもちろん『吸う』モードになってしまいまた痛い思いをしてしまうので、短い時間からチャレンジするようにしてみましょう。
もぐると息が苦しいから怖い
力が入ってしまうと、すぐに息が苦しくなってしまいます。
まだ恐怖心があり、体がガチガチになっている状態です。
この状態が続くと次のステップの『浮く』というところも大変になっていきますので、大事な部分です。
では力を抜くためにどうすればいいか?
それは『息を吐く』ことです。
もぐっている間はフーッと息を吐きます。苦しくなったらすぐ上がる。
やっているうちに慣れてきて最初は全力で息を吐いてすぐ苦しくなっていたのが、だんだん息を吐くのをコントロールできるようになり、少しずつ吐けるようになってきます。
そこがコントロールできるようになっている頃には力も大分抜けてきています。
もぐると水を飲むから怖い
これも息が苦しいと一緒で、息の吐き方をマスターするようにしましょう。
ハプニング的な要素も多いですが、結局水の中で息を吸う動作をしなければならない状況になっているところです。
この辺の練習スイミングではどういうことをやっているのか?
もぐるなどの水慣れクラスは、ずっともぐる練習では1時間つまらないので、目的は同じですが、飽きないようにやる事を変えて練習をしています。
同じ『もぐる』練習でも
・コーチと一緒にもぐる
・フラフープをくぐる(もぐらないとくぐれないようになっている)
・水中におもちゃを沈めてもぐって取る
などなどバリエーションを変えて練習をしていきます。
もぐってと言われてももぐれないけど、そこにおもちゃがあれば取りたいからもぐるなど、その子により反応は様々です。
そして嫌がっている子には、何が嫌なのかを確認し、その解決策を教えながら練習をするという流れです。
単純に眠いとか水泳と関係ない理由もありますが、楽しめの練習やアニメなどの話をして、機嫌を取りつつ練習をしています。
ハプニング的な要素もあり!
ハプニング的な要素で習得することもあります。
例えば、もぐるのが嫌で頑なにもぐろうとしなかった子がプールの中を歩いていて足を滑らせて、結果もぐる形になってしまった。
本人の中で『別に怖くなかったな…』となり、その後バンバンもぐれるようになったなんて子はたまに見かけます。
まとめ
もぐれない子にはその理由が必ずあります。
その理由を知り、解決するために行動をしていく事が大切です。
どれも家のお風呂でもできる事だと思いますので、是非チャレンジしてみてください。