人々が熱中するものは様々で、その中で目標の進行具合・結果がすぐわかるものから何年たってもよくわからないものまであります。
だんだん結果が出ずにイライラしてきたり、やる気をなくしてしまったりします。
競泳でも何をやっても全くタイムが出ないという事も多いです。
ほとんどの競泳選手が経験しているのではないでしょうか?
1年ベストが出ないとか、よくあることです。
コーチ・選手共に全力で取り組んでもうまくいかないなんてこともあります。
その時の選手の様々な反応
移籍(環境を変える)
このパターンは多く、うちのスイミングにも結構な数が出たり入ったりしています。
最初はタイムがバンッと伸びます。
それは前のところが悪いわけではなく、今まで取り組んでいた結果タイムが出ているんだよと伝えています。
そしてこれからも努力しないとまた止まってしまうからこのまま続けようと伝えます。
もちろんコーチによって差はありますが練習メニューなんて本質は変わりません。
その練習環境(練習レベル・年齢層)が合っているのかという要素が大きいと思います。
後は環境が変わった最初は緊張感があるので取り組み方は変わります。しかし、慣れてくるとまた元通りになりやすい。
要は自分の取り組み方・考え方なのかなと思います。
続ける
結果は様々でスランプを乗り切って大爆発したり、長い時間かかってベストが出たり、結果が出ず結局辞めてしまったり。
コーチとしてやるべき事
必要な部分はしっかりと伝える
これはすごく大事にしています。
ここが足りないからこういう練習の時注意しようとか、ここの泳ぎ方が悪いからしっかり直すとか課題をはっきりとさせる。
練習中はその部分に注意し、進行具合を確認する。
過度な期待をしない
私も昔は1から10まで伝えていました。よくいるガミガミ言うタイプです。
小学生(特に低学年)はそれで問題ないのですが、だんだん年を重ねてくると、わかってんだけどできないというパターンが多く、今は一緒に話して考えるようになりました。
あまりコーチが期待してガミガミやりすぎると選手も委縮してしまうので、あまりしないようにしています。
特に主要大会の標準記録突破がすぐそこまで来ていたりすると、コーチもピリピリしてきます。
昔は通用していましたが、今の時代には合わなくなってきています。
選手・自分の計画を信じる
コーチがぶれると選手にも伝わります。逆に全然的外れでも自信満々でいえば説得力があるものです。
ちゃんと計画したものをブレずに突き通す。もちろん修正はしながら。
そして選手を信じる。お互いに信頼関係を作り上げていく。
強いチームから感じる事
日本トップレベルのチーム・コーチの練習を見ていると大きく2つの特徴がありました。
チームの雰囲気がいい(楽しめている)
礼儀正しく、チームに悲壮感がない。
強烈にきつい練習でもマジか~といいつつもなんだか楽しそう。
練習中でもゴールタッチした後に、勝ったぞ!とあおったりして自然とバチバチやりあっている。
しんどすぎてシーンとした雰囲気はあまり見られない(もちろんたまにはある)
コーチに余裕がある
余計なことでガミガミ言ったりせず、あくまで本質的(競技力向上)の為のアドバイスをしています。
笑う時は一緒に笑って、怒ることはほとんどありません。でも選手との距離感が近すぎるというわけでもない。
まずはとにかく楽しもう!
楽しくないとやる気は下がります。ただ耐える毎日では続けることは難しいです。特に今の時代は環境を整えることは非常に重要になってきます。
気分転換は大事。コーチも選手も