第3弾です。
けのびです。専門用語でいうと『ストリームライン』
ここは選手などトップ選手でも度々話題に出てくるくらい重要な項目です。
しっかり姿勢が作れるようになると今後の各泳法の時や、ガンガン泳ぐようになった時にも有利になっていきますのでしっかりとマスターしましょう!
けのびとは?
手を重ね頭の後ろでしっかりと伸ばします。
肘を伸ばし、肩甲骨を上へ引っ張るようなイメージです。
背中は反ることなくまっすぐで足は閉じます。
顎を引き出来るだけ身体を水面に対しまっすぐにするようなイメージです。
『浮く』と何が違うのか?
『浮く』は水に浮かびやすい姿勢(手を重ねずに伸ばして脱力する)
『けのび』は水の抵抗を減らし、進みやすい姿勢。
大きくこういう違いがあります。より『泳ぐ』に近づいた姿勢ですね。
けのびの方が抵抗を減らしている分浮くより少し不安定です。
バランスを取りつつ静止する必要があります。
壁を蹴るという動作が加わる
スイミングスクールの大半がそうだと思いますが、
浮く→プールの底から足を浮かして浮く
けのび→プールの壁を自分で蹴って浮いて進む
『壁をける』という動作が加わっていきますが、ここが最初は結構難しかったりします。
しっかり浮くところで恐怖心を取り除いていないと、壁を蹴る動作(腰を浮かす動作)も難しくなってきます。
どういう動作をするのか?
①まずは壁に背中をつけるようにして肩までつかる
②手を前に伸ばし(水面に乗せるように)手を重ねる
③伸ばした手に頭を入れるように水面に顔をつける
ここで頭をしっかりと入れられないと腰が浮かびません
④足・腰を浮かし壁に両足の裏をつける
片足ではなく両足です。最初は片足を壁につけた状態であとは残りの足を浮かせばいい状態にしておいてもかまいません。
⑤壁を蹴り前へ進む
⑥姿勢を取り浮かぶ
肘はしっかりと伸ばしましょう。
その他の要素が入ってきやすいタイミングである
浮くときは赤い台が入っていた為、安心感があって脱力できていたが、けのびではスタートとゴールにしか赤い台が置いていないようにしているスイミングも多いです。
深い部分を泳がなければならないという恐怖で姿勢が取れないでつまづいてしまうパターンもあります。
浮けるのであれば身体を水平にすることはできるはずなので、あとはどうやって恐怖心を克服するかです。
けのびの練習方法
ビート板を使いやってみる
ビート板に手を置き、けのびをやってみます。
ビート板を握ってはいけません。あくまで置くだけです。
なぜなら握ることで力が入ってしまい、沈みやすくなってしまうからです。
あくまで本来の自分の身体で浮くという事が大事です。
コーチ(保護者)が補助をする
恐怖心を克服するためには何度も何度もその状況をクリアし、自信をつける事です。
コーチ(保護者)がいるという事で安心させ、自分で壁を蹴る動作をさせてから目的地までけのびの姿勢のまま運ぶというようなイメージでいきましょう。
慣れてきたら少しずつ離れます。
50センチ先に立ってたのが1メートル先になりさらに先へ…
ここまで来たら手伝うよと伝えると思い切って壁を蹴りやすくなります。
けのびで失敗しやすいパターン
・恐怖心から姿勢が取れない
・手が重ねられていない
・頭を入れられずに出ている
・壁を蹴る力が弱い
・肘が曲がっている
・膝が曲がっている
まとめ
けのびはどの泳ぎでも最初にやる動作です。
選手になってもまともにできていない選手も多いです。技術的には難しいことはありませんが、泳いでいく中で徹底できていないとクセとして出てしまいます。
たかが姿勢だけの事なのですが100分の1秒を争う競技においては非常に重要な部分です。
泳ぐ種目ではないのでつまらない部分もあるかもしれませんが、ここはめんどくさがらずにどんどんしっかりとやってもらいたいなと思います。
次回から泳ぎに入っていきますのでお楽しみに😁