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【派遣 オススメ 工場勤務】ブラック企業正社員よりずっといい?正社員10年以上から派遣社員になってみた感想

10年以上勤めた会社を辞め派遣社員になりました

10年以上勤めた正社員を辞め派遣社員になりました。 

私は大学卒業後入社したスイミングスクールの社員を10年以上勤務して退職した妻子ありアラフォーおじさんです。


退職した理由は仕事の現状と上司の経験談・今後関わるであろう仕事内容から未来をイメージしてみると、家族を養うことも、家族との時間を確保することも難しいと判断したからです。転職をするにはギリギリの年齢だし、ここで行動を起こすしかないと判断しました。

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しかし、自分が次に何をやりたいかというイメージがあるわけでもなく、水泳コーチ1本でやってきてその業界しか知らない私は、次の職を決めるという決断することができませんでした。

そこで出た結論が派遣社員+スポットのバイトで経験を積んでいくというもの。
自分で1年という区切りを設け、色々考え・経験しながら生活してみることにしました。
家族も説得し、絶対に今の水準から生活レベルを下げないことを条件に許可してもらいました。許可してくれた家族にも感謝です。
正直正社員から派遣社員というものは謎な部分も多く、不安がありました。求人サイトでも良いことばかり書いてあるし、怪しい…
1年と決めたものの本当に1年後再就職できるのか?
そんなこんなでスタートした派遣生活も半年以上が経ちました。そこで感じた率直な感想をまとめてみたいと思います。

同じ境遇の方や派遣社員に対しての疑問があるあなたへの参考になれば幸いです。

 

ブラック企業正社員と派遣社員どっちがいい?

ブラック企業に勤めている方こう考えたことないだろうか?
『今日もサービス残業…残業代出たら収入倍以上だな〜』
私はよくこんな事を考えていました。自分の給料と拘束時間で時給を割り出してよく絶望したものです…ダントツで最低賃金を下回るんですもの…
それを上回る仕事に対しての『やりがい』があれば良いし、私はそれ1本でここまでやってきました。水泳業界は典型的なやりがい搾取な働き方が蔓延しています。もちろん全てではありませんが…

残業代が全て支払われるなら派遣社員の方がいいんじゃない?とよく考えたものです。
実際働いてみた結果はというと…


給与面

派遣の給与形態は派遣会社により様々です。
私が働いている会社は時給で賃金が支払われます。
なので残業代も全て出ます。当たり前ですが、体調不良等で休んでしまった場合給与は発生しません。
同じ現場の派遣社員でも様々で、月給制の人や日給制の人もいました。

基本的に時給制の方が得られる収入は多いと思います。
ただGW・お盆・年末年始休みがあれば給料が発生しなくなってしまうので、そこは注意です。
私の場合は普段の出勤日数よりも4日くらい少なくなるので結構痛手…
その期間アルバイトなどをしていました。
その辺は月給制の方が安定していますね。
ただ月給制の人は時給制に比べて結構収入は低いイメージです。話を聞いた時、結構ビックリしました。
色々調べていたら、派遣会社から手数料を引かれて支給という情報も見てビビっていましたが、普通に保険や税金関係を引かれるだけだったのでホッとしました。
引かれるところもあるみたいなので最初に要確認です。

残業代全て出るならメッチャ稼げる!って思ってたけど、残業代が全て出るような企業はそもそもそんな大量に残業はないという事も分かった。

【ひとことメモ】
10年以上勤めた正社員時よりも1月あたり5〜10万円給料は多くなった。
ただし、ボーナスはない。
派遣はそこそこ稼げる。一人暮らしなら十分過ぎるくらい。
というか前職の給料が少なすぎたという事を痛感した。
これなら派遣の方がいい

拘束時間


基本は定刻通り。素晴らしい
残業:あらかじめ決められている会議や研修は実施
その他同ポジションの前後の時間帯の人が休む場合は残業あり
1月平均5〜10時間くらい
明るいうちに帰れて、仕事後のプライベート時間があるのは感動もの
自己投資や将来のことを考えたりと自分の時間がとても増えました。
いい変化として年間1〜2冊くらいしか本読まないけど、この半年で10冊以上読んだ。
その他自分の興味のあることに対しての時間を割くことができるのでとても充実している。
グダグダすることも多いのが改善点…
残業があったとしてもしっかりと給料は発生するのであまり苦にならず頑張れる。

【ひとことメモ】
自分の時間ができて良い!
稼ぎたい人にとっては残業が少なく厳しいかも
これも派遣の方がいい

結論

・やりがいを感じられるなら百歩譲っていいとして、そこを感じられないならすぐ行動に移すほうがいい。
・今までのブラック企業での『当たり前』の考え方が当たり前でないと気づく
・派遣で一生生活していくのは精神的にキツいと私は思った。期間限定ならアリ

工場での派遣社員になった率直な感想

人間関係について


これは完全に私の偏見だけど、工場勤務の人って人当たりが強かったり、ギャンブル大好きだったりと、一般社会から馴染めない人が多いというイメージだった。
働くまで怖かったのが正直なところです…
でも実際働いてみると、その考えは杞憂に終わりました。
癖の多い人は確かに多いかもしれないが、気配りができ、とても優しい人が多かったです。
理不尽な事もなく、人間関係ではストレス無く働くことができています。
特に派遣だからと接し方が変わるわけでもなく平等に接してくれます。
休憩所ではゲーム・車・などなど趣味の話が飛び交い、バカ笑いしたりとまるで男子校のようです。

見た目はチンピラのようなイカつい人も話してみると、とってもいい人なんてこと多いので人は見た目じゃないなぁと改めて感じる。

 

一方派遣社員はやはり様々な人がいるなぁという印象。

派遣会社入社に対して選考も特に厳しいことはなく間口は広い。その分色々な人がいる。

なかなか現場に馴染めず辞めていってしまう人も多い。

仕事以外はいいとしても、仕事内のコミュニケーションも難しい人もいる。

そういう人は更新できずに終わってしまう。

最低限自分から質問するとかの努力は必要。
そうやってコミュニケーションをとっていけば、次第に打ち解けて仕事も進めやすくなります。
この辺は水泳コーチやって1日100人以上子供から大人まで話していた経験が活きてるなと感じます。

【ひとことメモ】

自分からコミュニケーションを取るのが大事。仕事でわからない事を質問するだけで、十分打ち解けられる。

ダンマリはよくない

最初は緊張したけど今ではとっても居心地が良くなっています笑
 

仕事内容について


工場勤務の派遣でよくある文言が、『簡単作業で黙々とできます!』みたいなやつ。
私も実際そういうので申し込みましたが、実際現場についてみると結構覚える項目が多く、責任もあって最初は苦労した記憶があります。
ライン作業ではなく、一つの持ち場を任されて仕事をする形の現場なので、しっかりと覚えていかなければなりません。とはいっても経験していけばできるものなので、心配はありません。1ヶ月くらいは先輩の人がついてくれるので、特に不安はありませんでした。
作業自体は別に急かされることなく、自分のペースでできます。
今となってはライン作業じゃなくてよかったなと思っています。仕事なので、決して楽しいというものではありませんが、自分なりに楽しんでやっています。
休憩については、契約した時間よりはるかに長く、十分過ぎるくらい休んでいます。作業自体は身体を使いますが、1日やってグッタリというものではありません。
夏はやはり暑く大変でしたが、設備投資やこまめな休憩で無理することは全くありませんでした。その辺はさすが大企業だと感じたところです。
単発バイトで町工場みたいなところで働いた事もありますが、やはり設備やルールの面で曖昧で大変でした。

派遣で工場勤務するなら大企業を狙いましょう。

【ひとことメモ】
簡単で単調な仕事はつまらないかも…
最初は大変でも落ち着いてやればできる仕事ばかり
大企業は設備もルールも整っていて働きやすい

若い人多いかな…と思いきや同世代〜上の年代も多くて安心でした。
 

夜勤について


工場勤務では夜勤があるところも多いです。それがあるおかげで給料が高くなっているという事ですね。
日勤と夜勤では真逆の生活を過ごすことになるので、最初は慣れが必要です。
実際やってみて私は結構夜勤気に入っています。
いつもと同じことをやっているのに給料が高いのはもちろんですが、朝世間一般の人が動き出す時間に帰れるというものはなんとも気分がいいのです。
朝イチでカフェに入ってブログを書いたり読書をしたり、開店のタイミングでお店に入って買い物をしたりと、何かと生活をする上で効率的になり便利です。
日勤夜勤の切り替わりも十分時間があるので、休みのタイミングで調整することができます。
これに関しては正直慣れです。体調に悪影響みたいなイメージもありますが、それぞれに対応した時間軸のパターンができあがるので、それに合わせれば特に困ることはありません。
仕事終わりに役所へ行く・子供の学校行事に参加するとか、意外とラッキーな事も多いですよ。
でも仕事している間はやはり眠くなりがちですね…

【ひとことメモ】
夜勤は慣れ。朝帰るのも結構いい気分
夜中は思っている以上に寒い
夜中はちょっとテンション高い

夜は道も空いているからありがたい!
 

契約更新について


私も約半年現場にいて見てきましたが、それなりに派遣社員の入れ替わりがありました。更新があるかどうかは最初が肝心。これ絶対です。
正直仕事の質はあまり気にせず一生懸命やっていれば全く問題ありません。
私が感じたポイントは以下の通りです。

契約更新されない人の特徴

・頻繁に休む
お腹が痛い・頭が痛い・作業着を家に忘れた…等々
・学ぶ意思がない
覚えようとしない・同じミスの繰り返し
・コミュニケーションがとれない
返事がない・わからないことがあっても質問しない

これをみると『当たり前じゃん!』と思いませんか?
この当たり前のことができない人はやはり仕事は続けられません。
最初の印象が大事なので、それは最初からしっかりと出していきたいところです。

【ひとことメモ】
最初が肝心。思っているよりシビアに切られる。
仕事は最低限できれば大丈夫。
学ぶ意思があるかどうか。
口数多い必要はない。でも仕事上のコミュニケーションは必須

そんな難しいことは要求されないから一所懸命やるだけ
 

派遣社員になる時に注意しておきたいこと

会社が変わる=生活が大きく変わる。

当たり前のことが当たり前でないことも多いにあり得ます。

自分のイメージ通りとはいかないのです…

貯蓄、給料のタイミング

私はこれで失敗した苦い思い出が…

住まいは変わっていないのですが、契約が法人→個人になりました。

正社員時代は法人契約で、家賃補助を差し引いた額を給与天引きという形で家賃を支払う形でした。

それが個人契約になることで初月に色々と支払いが重なってしまいました。

【失 敗 例】
<収 入>

3月分給料(前の会社)

<支 出>

3月分家賃(給与天引)

4月・5月分家賃(口座引き落としが間に合わないので初回に支払い)

住居契約にかかる費用(仲介手数料・敷金・礼金)

そして今の会社での締め日と支払日が違っていた影響で、次の給料は翌月。しかも満額ではなく半月分…

ある程度覚悟はしていましたが、それを余裕で上回ってきて相当痛手でした。ある程度蓄えとかないと大変かも。

給与2ヶ月分くらいの貯蓄があれば安心ですね。
 

長期休暇の過ごし方


正社員だったら長期休暇はしっかり休んでいいのだけど(無かったけどね…)
時給制の派遣は働かない=収入ダウンだから結構キツイ。

正社員(過去)=長期休暇無し、残業代なし、月給制
派遣(現在)=長期休暇あり、残業代あり、時給制

そもそも優良企業は無理に働かせようとはしませんね…

長期休暇はスポットでのバイトをするようにしていました。

視野が広がっていい経験値になります。4日間インド人とコンビを組んで働いたのはいい思い出笑

私は英語全然喋れないけど最低限は成立していたのが不思議

短期バイトって結構いい経験。幅広い世代がいるので安心ですよ。
 

 

社員への可能性は?


これは会社により様々なようです。今私は派遣されている会社は社員になる可能性はゼロでした。
他の派遣先では社員に誘われて社員になった人もいるそうです。
数ヶ月とかではなく、もっと長い期間積み重ねが必要みたいです。
でも働いてみて自分に合っているかも確認できるし、企業側も働きぶりがわかるからお互いにいいのかもしれない。
社員になれる可能性は要確認です。
ちなみに私の担当者『社員になる可能性もあるので!』なんて言っていましたけど…
この辺も情報戦です。現場は様々な派遣会社から派遣されているので、色々聞いてみると、色々違って面白いです。

企業にとっても、働きぶりと人となりが分かっていると採用しやすいですよね。
 

まとめ

まとめです。結論どうなのでしょうか?

 

ブラック企業から派遣社員になって良かったこと

・収入が増えた
・時間が増えた
・自分の事を考えられるようになった
・自分はごく一部狭い世界を見ていたんだと気づいた
・ストレスが減った

日々余裕があり、今まで目を向けていなかったことに目を向けて生活をすることができています。

【仕事のための生活】から【生活のための仕事】の思考になりました。
 

 

派遣社員になって分かったマイナス面

・将来に対する不安は増えた
・長期休暇がある時期は収入が不安定
・現場の社員との待遇の違いが羨ましく感じる
・ボーナスがない
・昇給もない

すぐそこそこの収入が入るのでいいけど、昇給もボーナスも基本的に無しなので長期的に派遣社員をやるのは不安でメンタルがやられてしまうかも…

ずっと続けるには将来に対しての不安があります。
 

離れて分かったブラック企業で得られたもの

・大抵の転職先では収入アップ
・そんじょそこらのアクシデントでは動じなくなった
・コミュ力がついた
・PCスキルがついた
・人間関係の作り方、立ち回り方
・話のネタ
・職場環境に贅沢を言わない
・変な人に対しての対応力
・残業に抵抗がない。
・むしろ収入になる残業ありがたい

当たり前の生活ができることに感謝できるようになった。

仕事に関するほぼ全てのハードルが下がっているので、転職もそんなに抵抗がない。これもブラック企業に勤めていたおかげかもしれない。

水泳・ブラック企業トークは結構レアなようで、話は盛り上がります。
 

 

派遣という働き方は使い方次第

現場経験を積みながらその職場の雰囲気もわかる。

そして就職するチャンスもある。

誘われて興味があればそのまま正社員になってしまえばいいし、働きたくなければお誘いを断ればいい。

入社後思ってたのと違う…なんてこともない

これはかなりいいのでは?と思います。

派遣しながら資格取得も可能です。

1箇所で長く勤める人もいれば、色々な場所で経験を積んで自分の興味を探している人もいました。

 

就職活動って正直勉強や下調べをするものの、やはりイメージの部分が多いですよね。

私も学生時代はやりたいことがいまいち決めきれず、半ば強引に納得させて就活していたような気がします…

そんなギャンブルのような就活をするのなら一度派遣で経験を積むのもいいかもしれません。もちろん派遣で扱っていないような業種もたくさんあるので、一概には言えませんが…

 

名の通った大企業で、新卒入社はハードルが高く到底勝ち取ることが難しい場合でも派遣で仕事ぶりを評価してもらって正社員として入社したなんて人もいましたので、就職活動だけが全てではないと感じるところです。

正社員を目指した途中に派遣社員があるのはいい活用法なのでは?と感じます。

定年まで派遣となると金銭面でもメンタル面でも正直かなり厳しいと思います。

 

計画性を持った上で、うまく派遣を活用していきましょう。

私は派遣やって良かったと思っています。

思い切って飛び込んでみるのもアリ!でもご利用は計画的に… 

 

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